ケアマネジャー養成の不十分さも介護保険が改正されたことによっておこった問題点の一因とされています。このような問題の原因はいったいどこにあるのでしょうか。まずは、利用者の利便性を考えないで財政面からの改正を行ったという点です。とにかく、給付費を削減するためには何をすればといのか。そのような面から改正を考えたということが明白なのではないでしょうか。削減目標額を策定してそれに見合うようにサービスを削減してもっともらしい理由は後付したのではないかと誰しも思いたくなるほどです。
給付抑制をするために改正をしたので、すべてが一律カットになってしまったのだと思います。医療制度の方でも、給付抑制のためにリハビリ期間の制限が設けられてしまい大きな問題になっていますよね。確かに個別事情を、すべて勘案していくのはとてもたいへんなことになります。ある程度はサービス切り下げも必要となるでしょう。しかし、だからといって、すべてを一律で切り下げるということも実に安易すぎると思いませんか。
一律カットという乱暴な改正をせざるを得なくなった遠因としてあげられることは、ケアマネジャーの立場と養成の不十分さにあるのではないかと考えているかたもいます。居宅介護支援事業所、つまりケアマネジャーの仕事を独立採算可能な報酬額にして居宅介護支援事業所を訪問介護や通所介護の事業所に併設ではなくてすべて独立事業所とする制度に変更していれば、現在よりは適正なケアプランを作成しやすかったと思われます。もちろん、併設型がどこも利益誘導になるわけではありません。独立採算にすればそれで解決できるとは限りません。どの方法をとったとしてもけっして万全ということはありませんが、併設居宅中心でスタートしたことにより、そもそもの立脚点を誤りやすかったのではないでしょうか。
日常は特別養護老人ホームや有料老人ホームなどの施設で暮らしているお年寄りのかたも、年末年始は一時帰宅して家族と一緒に新年を祝うこともありますよね。施設生活がいくら快適なものだったとしても、大切な家族に囲まれて過ごす時間は特別なものです。何週間も前から、お正月を指折り数えて待つというお年寄りもけっして珍しくはありません。
ただ、心身が弱くなったお年寄りにとって生活環境が変わる一時帰宅はさまざまなリスクが伴うこともあります。家族としてそのようなお年寄りの一時帰宅を受け入れるときの注意点について、ご紹介します。まずはしっかりとした健康管理をおこないましょう。抵抗力の少ないお年寄りにとって、冬場は体調を崩しやすい季節です。
風邪やインフルエンザなどの感染症には特に注意が必要となります。もしも一時帰宅の予定が決まったら、お年寄り本人だけでなくて家族も手洗いやうがいをこまめにするようにして健康管理に気を配りましょう。うっかりインフルエンザなどに感染させてしまったまま施設に帰してしまえば他の入居者たちにも感染させてしまうこともありますし、大きなトラブルになる恐れもあります。